地獄(地熱現象)(読み)じごく

日本大百科全書(ニッポニカ) 「地獄(地熱現象)」の意味・わかりやすい解説

地獄(地熱現象)
じごく

噴気孔硫気孔沸騰泉間欠泉泥火山、湯沼(ゆぬま)などの激しい地熱現象を古来日本では地獄とよんでいる。また炭酸ガスを噴出する地域や大きな冷泉に地獄の名がつけられている所もある。赤色に見えるものを血の池地獄、紺色に見えるものを紺屋(こんや)地獄とよぶなど全国的に共通した呼び名もあるが、伝説に由来した名、虫地獄や鳥地獄など小動物がそこで死ぬことにちなんだ名、竜巻(たつまき)地獄、泡沸(ほうふつ)地獄など噴出状況を表した名などいろいろな名称がつけられている。

[湯原浩三]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android