如何なる(読み)イカナル

デジタル大辞泉 「如何なる」の意味・読み・例文・類語

いか‐なる【如何なる】

[連体]《動詞「いかなり」の連体形から》「いかな」に同じ。「如何なることがあろうとも驚かない」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「如何なる」の意味・読み・例文・類語

いか‐なる【如何なる】

連体〙 (「いかなり」の連体形から。現代語では重々しい表現)
① (後に疑問助詞を伴って) 疑問の意を表わす。どんな。どういう。
※永正写本西行物語(鎌倉中)上「いづれの国いかなる里のいかなる野のあたりにか」
② (多く、後に逆接の語を伴って) 強調の意を表わす。どんな。どういう。
風姿花伝(1400‐02頃)一「いかなる上手なりとも、いまだまことの花を極めぬ為手(して)と知るべし」
③ (後に感動の助詞を伴って) 感動の意を表わす。なんという。
※不言不語(1895)〈尾崎紅葉〉六「今日は什麽(イカ)なる吉日か」
④ (不定表現として) どんな。「いかなる事が起こったとも知らせて来ない」
※ブラリひょうたん(1950)〈高田保〉当選確実「いかなる党派にもという無所属ではなく、国会そのものに所属しようという意志を持たぬ無所属でありますから」

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