いか‐な【如何な】
(「いかなる」の変化した語)
[1] 〘
連体〙 (多く後に「でも」「ても」の
意味の語を伴う) どのような。どんな。また、ある場合に限って、たとえ(…でも)。どんなに(…でも)。
※応永本論語抄(1420)雍也第六「いかな
聖人にあへども、能なることなし」
※虎明本狂言・
朝比奈(室町末‐近世初)「いかなあさいな成共」
[2] 〘副〙 (後に
否定の意味の
表現を伴って用いる) どうしても。何としても。いっかな。
※虎寛本狂言・
八幡の前(室町末‐近世初)「いかな、其様なむつかしい事が
一年や二年習ふた分で覚へらるる事では御ざらぬ」
いっか‐な【如何な】
(「いかな」の強調形)
[1] 〘連体〙 (あとに「でも」「ても」の意味の語を伴うことが多い) どのような。どんな。
[2] 〘副〙 (あとに否定の表現を伴って) どのようにしても。どうしても。
※浄瑠璃・百日曾我(1700頃)二「さなくはいっかな、跡へも先へも遣らぬ」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
デジタル大辞泉
「如何な」の意味・読み・例文・類語
いっか‐な【如=何な】
《「いかな」の促音添加》
[副](あとに打消しの語を伴って)どうしても。どのようなことをしても。何としても。
「子供は―手を離さなかった」〈里見弴・多情仏心〉
[連体]どのような。どんな。
「さなくは後へも先へも―事やらぬといふ」〈浄・団扇曽我〉
[類語]どんな・どのよう・どう・どういう
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例