子どもの摂食障害(読み)こどものせっしょくしょうがい

家庭医学館 「子どもの摂食障害」の解説

こどものせっしょくしょうがい【子どもの摂食障害】

 子どもにおこってくる摂食障害は、おとなと同様(「摂食障害」)、女児に多いのですが、ときには男児にもみられます。思春期以降におこる場合に比べると、成熟性の拒否側面が強く、複雑な葛藤(かっとう)状況よりもむしろ漠然(ばくぜん)とした成長への抵抗感が背景となっていることが多いのです。けろっとしていて、自己誘発嘔吐(おうと)や過食(かしょく)をともなうことが比較的少ないのです。
 しかし食欲低下と体重減少の原因は、身体的な病気や、まれにはうつ病統合失調症の1つの症状である場合があるので、小児科心療内科、精神科などの医師診察を受ける必要があります。

出典 小学館家庭医学館について 情報