山車人形(読み)だしにんぎょう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「山車人形」の意味・わかりやすい解説

山車人形
だしにんぎょう

神社祭礼の際に、引いたり、担いだりする屋台山車)に飾った人形。おそらく人形は神の依代(よりしろ)として、神霊の依(よ)り憑(つ)くものであろう。その神霊を祭りの場所まで連れて行くのが本来の山車の役割であったといわれている。山車人形として有名なのは京都祇園(ぎおん)祭のものである。京都市中を引いて回る山鉾(やまぼこ)の屋台に、物語や演劇などに登場する人物の人形を飾ることが多い。また、名古屋の東照宮の祭り、江戸山王祭などにみられた。とりわけ名古屋のものは、からくり人形として特色があった。

[芳井敬郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android