式神・識神(読み)しきじん

精選版 日本国語大辞典 「式神・識神」の意味・読み・例文・類語

しき‐じん【式神・識神】

源平盛衰記(14C前)一〇「昔し、安倍晴明天文淵源を極めて、十二神将を仕ひけるが、其の妻職神(シキジン)の貌(かほ)に畏れければ」

しき‐がみ【式神・識神】

〘名〙 陰陽道で、陰陽師が使役するという鬼神。陰陽師の命令に従って変幻自在、不思議な術をなすという。式の神。しきじん。しき。〔新猿楽記(1061‐65頃)〕
※宇治拾遺(1221頃)一一「供なる童は、式神をつかひて来たるなめりかし」

しき‐の‐かみ【式神・識神】

※枕(10C終)一八四「なほこればかり啓し直させ給へ。しきの神もおのづから。いとかしこし」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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