志賀廼家淡海(読み)しがのやたんかい

日本大百科全書(ニッポニカ) 「志賀廼家淡海」の意味・わかりやすい解説

志賀廼家淡海
しがのやたんかい
(1883―1956)

喜劇俳優。本名田辺耕治。滋賀県生まれ。最初新派の一座を組織したが、曽我廼家(そがのや)劇などの成功に刺激され、1905年(明治38)喜劇八景団を旗揚げして琵琶(びわ)湖周辺を巡演ののち、10年に京都・国華座に進出した。19年(大正8)に松竹専属となり、独特の教訓的喜劇と「淡海節」「成金節」など自作の歌によって人気を集めたが、33年(昭和8)座員のストライキがもとで一座を解散、人気を失った。

[向井爽也]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「志賀廼家淡海」の解説

志賀廼家淡海 しがのや-たんかい

1883-1956 明治-昭和時代の喜劇俳優。
明治16年生まれ。江州音頭芸人となり,一座を結成。自作の唄(うた)「よいしょこしょ」が淡海節とよばれ人気をあつめる。昭和8年の一座解散ののち松竹家庭劇に参加した。昭和31年10月15日死去。73歳。滋賀県出身。本名は田辺耕治。

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