精選版 日本国語大辞典 「早稲・早生」の意味・読み・例文・類語
わせ【早稲・早生】
〘名〙 (「わさ」の変化した語)
※万葉(8C後)一〇・二一一七「少女らに行相の速稲(わせ)を刈る時に成りにけらしも萩の花咲く」
② (「早生」と書くことが多い) 一般に、他の同種のものより生長が早いこと。普通より早熟なこと。また、そのもの。穀物や果物などについていう。転じて、早熟な子どものたとえ。⇔奥手(おくて)・中手(なかて)。
※東大寺諷誦文平安初期点(830頃)「花に約きては先(ワセに)披(さ)く花中(なかてに)披く花後(おくてに)披く花有り」
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