旭酒造株式会社(読み)あさひしゅぞうかぶしきがいしゃ

知恵蔵mini 「旭酒造株式会社」の解説

旭酒造株式会社

日本酒の製造販売会社。酒類は日本酒「獺祭(だっさい)」シリーズのみを扱っている。創業は1948年。山口県岩国市にあり、代表取締役社長は桜井博志。200年以上の伝統を持つ普通酒旭富士」の製造をやめ、純米大吟醸酒「獺祭」を開発、1990年に東京進出した。92年、看板商品となっている「獺祭 磨き二割三分」を製品化。99年頃より、杜氏と蔵人による酒造りをやめ、1年を通じて造る「四季醸造」に踏み切る。2002年、台湾に進出し、さらに米国や中東・ドバイ、香港イギリス、フランスなど世界18カ国に進出した(13年12月現在)。獺祭の売上げは、11年度は16.5億円、12年度は25億円、13年度は39億円と急増。商品は、最高級品の「獺祭 磨き その先へ」(720ミリリットル/3万2400円)から「獺祭 純米大吟醸50」(720ミリリットル/1539円)まで、すべて酒米として最上と言われる山田錦を原料米としており、14年7月現在、注文から配送まで2カ月待ちの状態となっている。同社では14年春に、規格外の山田錦を使った「獺祭 等外」(720ミリリットル/1250円)を試験的に発売、15年より本格販売する予定で、年間10万本(1.8リットル瓶換算)の販売を見込んでいる。

(2014-7-15)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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