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杜氏 とうじ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

杜氏
とうじ

杜氏」のページをご覧ください。

杜氏
とじ

トウジともいう。酒造りに従事する職人もしくはその総大将をいう。古くは一家の主婦である刀自 (とじ) の仕事であった酒造りが,近世に入ってから各地で営業用の酒造りが行われるようになると,その仕事は男たちの手で組織化された。おもに農山村の冬場奉公人にその労働力を頼り,その責任者である杜氏の裁量権による同郷人的集団となった。各地に丹波杜氏,但馬杜氏,越後杜氏南部杜氏,出雲杜氏などが知られる。特別な技術を修得する必要があり,のちには一つの職業として成立した。

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デジタル大辞泉の解説

とうじ【×杜氏】

酒づくりの職人の長。また、その職人。さかとうじ。とじ。

とじ【×杜氏】

とうじ(杜氏)

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百科事典マイペディアの解説

杜氏【とうじ】

酒造職人。酒造はもと女性の任務で,一家の主婦たる刀自(とうじ/とじ)がかもしたのでこの名が残った。杜氏の組織は長たる杜氏の下に,麹(こうじ)師・頭(かしら)・【もと】師の三役があり,その下に各係がある。
→関連項目石鳥谷[町]内浦[町]清酒

杜氏【とじ】

杜氏(とうじ)

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とっさの日本語便利帳の解説

杜氏

酒造りの現場の総括責任者。農閑期に同郷者と技術者チームを結成して酒蔵へ入る。故郷によって造りの流儀を持ち、越後杜氏、南部杜氏、能登杜氏など全国に杜氏の里がある。

出典 (株)朝日新聞出版発行「とっさの日本語便利帳」とっさの日本語便利帳について 情報

世界大百科事典 第2版の解説

とうじ【杜氏】

農漁村出身の酒造季節労務者の長として各酒蔵で清酒を醸造する最高責任者の称。また,酒造労務者の総称ともされる。杜氏の名の由来については,昔中国で初めて酒をつくった杜康(とこう)の名をとったとする説,奈良・平安時代造酒司(さけのつかさ)が酒をつくるのに用いた壺を〈大刀自(おおとじ)〉〈小刀自(ことじ)〉と呼び,後の人が酒をつくる人をも刀自と呼んだとする説,寺社で酒つくりが行われる以前,酒つくりは家庭を取りしきる主婦(刀自)のしごとであり,刀自が転じたものであるとの説などがある。

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大辞林 第三版の解説

とうじ【杜氏】

酒を作る職人。また、その長。とじ。さかとうじ。

とじ【杜氏】

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世界大百科事典内の杜氏の言及

【酒】より

…とりわけ杜康の名が広く知られ,酒の神として祭られたこともあれば,ときには酒の代名詞ともなった。日本の酒造職人の総大将〈とうじ〉に〈杜氏〉の文字があてられるのも,杜康にちなんでのことであるという。〈酒は百薬の長〉とは《漢書》食貨志にみえることばであるが,酒はなによりも憂いを忘れさせてくれる妙薬として〈忘憂〉の異名が存在した。…

【出稼ぎ】より

… 出稼ぎは古くからみられその就労先や形態は多様であるが,第2次大戦前の日本では二つの典型があった。一つは建設業,遠洋漁業,山林労働,果樹農業,酒造業(杜氏(とうじ))などの主として季節的な出稼ぎである。東北・日本海側の単作地帯で多くみられ,農閑期の過剰労働力解消のための副業的出稼ぎである。…

※「杜氏」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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