曹髦(読み)そうぼう(英語表記)Cao Mao; Tsa`o Mao

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「曹髦」の意味・わかりやすい解説

曹髦
そうぼう
Cao Mao; Tsa`o Mao

[生]正始2(241)
[没]景元1(260)
中国,三国時代の第4代皇帝 (在位 254~260) 。字は彦土。普通,即位前の位によって高貴郷公という。東海王曹霖の子。魏の権臣司馬師に迎えられて皇帝の位についた。師没後,その弟の司馬昭権勢が日を追って盛んになるのをみて怒りにたえず,殿中の宿衛兵などを率いて討って出,殺された。これは魏の皇帝側の司馬氏に対する最後の抵抗ともいうべきものであった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android