極核(読み)キョッカク(英語表記)polar nucleus

デジタル大辞泉 「極核」の意味・読み・例文・類語

きょっ‐かく〔キヨク‐〕【極核】

被子植物胚嚢はいのう細胞の核分裂によって生じた8個の核のうち、ふつう胚嚢中心にある2個の核。花粉管精核と受精し、胚乳はいにゅうになる。中心核

きょく‐かく【極核】

きょっかく(極核)

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精選版 日本国語大辞典 「極核」の意味・読み・例文・類語

きょっ‐かく キョク‥【極核】

〘名〙 種子植物の胚嚢(はいのう)中央にある二個の核。二つが合体したものは中心核と呼ばれる。精核によって受精されて胚乳に発達する。

きょく‐かく【極核】

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「極核」の意味・わかりやすい解説

極核
きょくかく
polar nucleus

種子植物の胚嚢の中央にある核。胚嚢細胞が分裂して8核を生じるが,その珠孔に近い4核中,1核は卵子細胞,2核は助細胞となり,残りの1核が胚嚢の中央に位置する。また合点に近い4核中,3核は反足細胞となり,残りの1核が胚嚢の中央に位置する。この胚嚢の中央に位置する2核がすなわち極核である。この2核は合体することがあるが,その場合はそれを中心核と呼ぶ。極核またはこの中心核は,花粉管を通じて胚嚢に到達する2個の精核のうちの1核と合体し,胚乳細胞形成に関与する。

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