此処ら(読み)ココラ

デジタル大辞泉 「此処ら」の意味・読み・例文・類語

ここ‐ら【×処ら】

[代]近称指示代名詞
話し手に近い場所を漠然とさしていう。この辺。このあたり。ここいら。「此処らではあまり見かけない人だ」「たしか此処らに置いたはずだ」
時間・程度を漠然とさしていう。この程度。これくらい。ここいら。「今日は此処らで切り上げよう」「此処ら長打がほしい」
[類語]ここここいら

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「此処ら」の意味・読み・例文・類語

ここ‐ら【此処ら】

〘代名〙 (「ら」は接尾語) 他称。話し手側の場所、事物などをさし示す(近称)。「ここ」よりも広く漠然とした範囲にいう。
① 場所をさし示す。
太平記(14C後)一六「いざや殿原、爰らに有りつる敵共、追散(おっちら)さんとて」
② 事物、時、場合などをさし示す。
申楽談儀(1430)勧進舞台、翁の事「ここらは大かた、見しままをきろくす」
※唐詩選国字解(1791)序「ここらが文の妙処と云ものぢゃ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android