毒蛾皮膚炎(読み)どくがひふえん(英語表記)Dermatitis to Moths and Caterpillars of Euproctis Species

家庭医学館 「毒蛾皮膚炎」の解説

どくがひふえん【毒蛾皮膚炎 Dermatitis to Moths and Caterpillars of Euproctis Species】

[どんな病気か]
 ドクガ科のドクガ、チャドクガモンシロドクガなどの成虫幼虫による皮膚炎を毒蛾皮膚炎といいます。幼虫のからだにある無数の毒針毛が人の皮膚に突き刺さると、炎症をおこし、かゆみの強い小さな丘疹(きゅうしん)がたくさんできます。被害は5月から8月に集中します。
 ドクガとモンシロドクガの幼虫はサクラ、カキウメ、バラ、クワなど、チャドクガの幼虫はツバキサザンカ、チャなどの葉を食べて成育します。
[治療]
 毒蛾に触れてかゆみを感じたら、かきむしらず、ただちに水道水で毒針毛を洗い流し、その後、止痒薬(しようやく)(かゆみどめ)や副腎皮質(ふくじんひしつ)ホルモン配合の軟膏(なんこう)を塗布します。

出典 小学館家庭医学館について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android