流落(読み)リュウラク

デジタル大辞泉 「流落」の意味・読み・例文・類語

りゅう‐らく〔リウ‐〕【流落】

[名](スル)落ちぶれてあちこちをさすらうこと。
奔走艱難して、諸国に―し」〈竜渓経国美談

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精選版 日本国語大辞典 「流落」の意味・読み・例文・類語

ながれ‐お・ちる【流落】

〘自タ上一〙 ながれお・つ 〘自タ上二〙
① 強い流れによってくずれ落ちる。
日葡辞書(1603‐04)「ハシヲ カクレドモ カウズイノ トキワ nagarevochita(ナガレヲチタ)
② 水などが流れて下の方へ落ち下る。
※栄花(1028‐92頃)ゆふしで「胸ふたがりて御涙のみなかれおつれば」

りゅう‐らく リウ‥【流落】

〘名〙
他国に流浪し、おちぶれること。零落すること。淪落。るらく。〔文明本節用集(室町中)〕
史記抄(1477)四「文公の流落するときに、楚の国で恩をうけたほどに」 〔李白‐与韓荊州書〕
② 流れ落ちること。くずれ落ちること。るらく。
※地方官会議日誌‐九・明治八年(1875)七月二日「砂土の流落に因する害」

ながれ‐おとし【流落】

〘名〙 水が流れるように、高い所から低い所へすべり下ること。流れ落ち。
平家(13C前)九「小石まじりのすなごなれば、ながれおとしに二町ばかりざっとおといて」

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普及版 字通 「流落」の読み・字形・画数・意味

【流落】りゆう(りう)らく

うらぶれる。零落。宋・軾〔寓居定恵院の東~に、海棠一株有り。~〕詩 天涯(とも)に念ふべし 爲に一を飮んで、此の曲を歌ふ

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