天涯(読み)テンガイ

デジタル大辞泉 「天涯」の意味・読み・例文・類語

てん‐がい【天涯】

空のはて。
彗星が―から来って」〈魯庵社会百面相
故郷を遠く離れた地。
「如何に―の遊子たる予自身を憫みしか」〈芥川開化殺人

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精選版 日本国語大辞典 「天涯」の意味・読み・例文・類語

てん‐がい【天涯】

  1. 〘 名詞 〙 空のはて。空のかぎり。また、きわめて遠いところ。故郷を遠く離れた土地異郷
    1. [初出の実例]「天涯千万里、一去更無遷」(出典:文華秀麗集(818)中・王昭君〈嵯峨天皇〉)
    2. 「留まるは末を思ひやりて泪を天涯(ガイ)の雨に添ふ」(出典太平記(14C後)二〇)
    3. [その他の文献]〔論衡‐率性〕

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普及版 字通 「天涯」の読み・字形・画数・意味

【天涯】てんがい

極遠の地。唐・杜甫〔野望〕詩 風塵つ 天涯、涕(ているい)、一身遙かなり

字通「天」の項目を見る

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