砂土(読み)シャド

デジタル大辞泉 「砂土」の意味・読み・例文・類語

しゃ‐ど【砂土】

さど(砂土)

さ‐ど【砂土】

砂の多い土壌。含まれる粘土が12.5パーセント以下の土壌をいう。

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精選版 日本国語大辞典 「砂土」の意味・読み・例文・類語

しゃ‐ど【砂土・沙土】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 砂が多量にまじっている土壌。小石を含む砂で粘土分が一二・五八パーセント以下の土壌をいう。さど。
  3. 砂の多い土地。
    1. [初出の実例]「天方の砂土(シャド)。亜非利加(アフリカ)の大砂漠の如き酷熱の国」(出典:造化妙々奇談(1879‐80)〈宮崎柳条〉二編)

さ‐ど【砂土・沙土】

  1. 〘 名詞 〙 砂をたくさん含んだ土壌。特に、小石を含む砂で粘土分が一二・五八パーセント以下の土壌をいう。しゃど。
    1. [初出の実例]「狗の尿する、沙土を踶って之を隠すか如し」(出典:明六雑誌‐一九号(1874)秘密説〈西周〉)
    2. [その他の文献]〔桂海虞衡志‐生金〕

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「砂土」の意味・わかりやすい解説

砂土
さど

土性区分の一つで、かつて日本農学会法により粘土分の重量組成割合が12.5%以下の土を砂土とよんだ。指先感触からは粘土分はほとんど感じられず、砂粒のざらつきのみ強く残る土で、そのなかにも粗粒の砂が主体になっているもの、細砂が卓越するものなどの違いがある。国際土壌学会法の土性表示のサンドsand(略記S)にほぼ相当するが、土粒の構成内容は異なる。砂質土壌すなわちサンディソイルsandy soilの意味で砂土という場合もあるが、明確な定義をもって使われる呼称ではない。むしろ砂質土壌には砂土・砂壌土が含まれるとみるほうがよい。砂土は過湿を好まない果樹などの作物には適した土地条件となりうる。礫(れき)片を含むことも多く、その場合は砂礫質土壌などとよばれる。

[浅海重夫]

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百科事典マイペディア 「砂土」の意味・わかりやすい解説

砂土【さど】

湿った土壌を指の間でこすってみて,砂のざらざらした感じのある土壌。日本農学会では細土(孔径2mmのふるいを通過した土壌)中に含まれる粘土分の割合が12.5%以下の土壌と規定していた。通気性はよいが保水力や養分吸収力は最も弱い。窒素リン酸含量が少なく,また溶脱しやすく,地力は急激に衰えるので,堆厩肥(たいきゅうひ)の施用や客土が必要。

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普及版 字通 「砂土」の読み・字形・画数・意味

【砂土】さど

砂混じりの土。

字通「砂」の項目を見る

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