珪ニッケル鉱(読み)ケイニッケルコウ(英語表記)garnierite

デジタル大辞泉 「珪ニッケル鉱」の意味・読み・例文・類語

けいニッケル‐こう〔‐クワウ〕【×珪ニッケル鉱】

ニッケルマグネシウムを含む珪酸塩鉱物淡緑色の土状または顆粒状で、蛇紋岩中に産出。ニッケルの鉱石

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精選版 日本国語大辞典 「珪ニッケル鉱」の意味・読み・例文・類語

けいニッケル‐こう ‥クヮウ【珪ニッケル鉱】

〘名〙 (ニッケルはnickel) マグネシウム、ニッケルの含水珪酸塩鉱物。鮮緑色、淡緑色ないし無色の鈍い光沢をもつ。非晶質で柔らかく砕けやすい。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「珪ニッケル鉱」の意味・わかりやすい解説

珪ニッケル鉱
けいにっけるこう
garnierite

独立した鉱物種ではなく、多くはニッケルを含む蛇紋石である。まれにはクリノクリソタイル(繊維蛇紋石)のマグネシウムをニッケルで置換したペコラ石、リザード石(蛇紋石の一種)のマグネシウムをニッケルで置換したヌポア石、セピオ石のマグネシウムをニッケルで置換したファルコンド石を含むことがある。塊状、土状、乳房状などで、乾燥して粉末になりやすい。硬度2~3。緑色で、ニッケルの多いものほど鮮やかになる。風化した蛇紋岩中に産し、ニッケルの重要な鉱石となる。オセアニアニュー・カレドニアが主産地で、英名はここでニッケル鉱物を発見したフランスの技師ガルニエJules Garnier(1839―1904)にちなむ。

松原 聰]

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