生ノ松原(読み)いきのまつばら

改訂新版 世界大百科事典 「生ノ松原」の意味・わかりやすい解説

生ノ松原 (いきのまつばら)

筑前国早良郡(現,福岡市西区)の海岸にある松原。歌枕。神功皇后手植えの松にちなむという。松原は2.5kmに及び,壱岐直真根子を祭る壱岐神社鎮座境内熊野権現は1293年(永仁1)他宝坊の発願で肥後国の守護代長崎氏や御家人らが勧請した社。肥後国の分担砂浜石築地(一部復元)が築かれ,警固番役の勤務処となった。弘安の役では肥後国の軍勢が奮戦した舞台であり,《蒙古襲来絵詞》にも描かれている。玄海国定公園の一部をなす。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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