生壁色(読み)ナマカベイロ

デジタル大辞泉 「生壁色」の意味・読み・例文・類語

なまかべ‐いろ【生壁色】

茶色がかったねずみ色。また、濃い藍ねずみ色。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「生壁色」の意味・読み・例文・類語

なまかべ‐いろ【生壁色】

〘名〙 藍ねずみの濃い色。なまかべ。
洒落本・二蒲団(1801)「つむぎのなまかべいろのはおり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

色名がわかる辞典 「生壁色」の解説

なまかべいろ【生壁色】

色名の一つ。塗りたての乾いていない土壁のような、みを帯びた鼠色江戸時代染色で用いられた色名。鼠色の系統茶色の系統か判断が難しい色合いで、「四十八茶百鼠しじゅうはっちゃひゃくねず」といわれるほど好まれた2色のイメージを兼ね備えている。主に着物に用いられたという。現代でも和服などに用いられる。また大手鉛筆メーカーが発売した240色の色鉛筆に含まれている。

出典 講談社色名がわかる辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android