排便でいきんだ際に直腸に圧が加わると、直腸の前側が腟のなかに向かってふくらんでくる状態を直腸瘤といいます。隣り合わせにある直腸と腟の間の壁が弱くなったために起こる現象で、直腸そのものの病気ではありません。
直腸瘤は、婦人科医の間では以前から知られていましたが、いきんでも出にくいタイプの便秘の原因として、最近では大腸肛門病の専門医にも注目されています。
ある程度の大きさの直腸瘤は、女性に限られます。比較的中高年に多くみられますが、小さな直腸瘤は無症状の若い女性にもまれにみられます。
直腸と腟の間にある結合組織や
いきんでも便が出にくいといった排便困難が主な症状で、そのほかに残便感、腟の違和感、
直腸瘤がある人の多くは、
排便時の出血や肛門からの脱出は直腸瘤の症状ではなく、
婦人科での診察、もしくは直腸診で腟の後壁のふくらみをみることで診断されます。
直腸瘤の大きさをより客観的に調べる検査としては、排便造影検査というX線検査があります(図4)。これは、造影剤をまぜた
直腸瘤は、とくにわずらわしい症状がなければ、治療の必要はありません。
便が出にくい場合は、まず
山名 哲郎
出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報
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