神拝(読み)シンパイ

デジタル大辞泉 「神拝」の意味・読み・例文・類語

しん‐ぱい【神拝】

《古くは「じんばい」とも》
神を拝むこと。神社にもうでること。
鎌倉に移し奉れる八幡御社に―にまうづる」〈増鏡新島守
新任国司が、任国内の神社に初めて参拝すること。
「―といふわざして国の内ありきしに」〈更級

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精選版 日本国語大辞典 「神拝」の意味・読み・例文・類語

しん‐ぱい【神拝】

〘名〙 (古くは「じんばい」とも)
① 神を拝むこと。神社に参拝すること。また、神聖なものとして崇拝すること。
※とはずがたり(14C前)四「神はいことゆゑなく遂げて」
※真理一斑(1884)〈植村正久〉四「蓋拝物教とて強ち物体を直ちに神拝するものとは謂ふべからず」
② 国司が着任した時、初めに管内のおもな神社に参拝すること。
※兼盛集(990頃)「駿河の守にて、神拝してかへるに、いそのほとりを行くとて」

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