純一無雑(読み)ジュンイツムザツ

デジタル大辞泉 「純一無雑」の意味・読み・例文・類語

じゅんいつ‐むざつ【純一無雑】

[名・形動]まじりけがないこと。いちずでうそ偽りのないこと。また、そのさま。「純一無雑な(の)心境
「彼は雨の中に、百合の中に…―に平和な生命を見出した」〈漱石それから

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「純一無雑」の意味・読み・例文・類語

じゅんいつ‐むざつ【純一無雑】

〘名〙 (形動) まじりけのないこと。また、いちずでうそのないさま。
※明極楚俊遺稿(14C中か)善禅人道源号説「守志者。純一無雑」
幻影の盾(1905)〈夏目漱石〉「二つのものが純一無雑の清浄界にぴたりと合ふたとき」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

四字熟語を知る辞典 「純一無雑」の解説

純一無雑

まじりけのないこと。また、いちずでうそのない様子

[活用] ―な・―だ。

[使用例] 二つのものが純一無雑の清浄界にぴたりと合うたとき[夏目漱石*幻影の盾|1905]

[使用例] 壬生俊太郎は父母に似ず醜男ぶおとこにちかい容貌だったが、純一無雑な目をしていた[立原正秋薪能|1964]

[解説] 同じような意味合いの語を重ねて、強調した表現

出典 四字熟語を知る辞典四字熟語を知る辞典について 情報