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それから ソレカラ

デジタル大辞泉の解説

それから[書名]

夏目漱石の小説。明治42年(1909)発表。人妻三千代に恋を告白した教養のある遊民長井代助苦悶を描く。

それ‐から[接]

[接]
前述の事柄に続いて、あとの事柄が起こることを表す。その次に。そして。「家を出て、それから駅へ向かった」
前述の事柄に加えて、あとの事柄を示す。「鉛筆それから下敷きを買った」

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デジタル大辞泉プラスの解説

それから

1985年公開の日本映画。監督:森田芳光、原作:夏目漱石、脚本:筒井ともみ、撮影:前田米造、音楽:梅林茂、美術:今村力、録音:橋本文雄、宮本久幸。出演:松田優作、藤谷美和子、小林薫笠智衆中村嘉葎雄草笛光子、風間杜夫ほか。第59回キネマ旬報ベスト・テンの日本映画ベスト・ワン作品。第10回報知映画賞作品賞受賞。第28回ブルーリボン賞監督賞、第40回毎日映画コンクール撮影賞、音楽賞、美術賞、録音賞受賞。第9回日本アカデミー賞最優秀助演男優賞(小林薫)受賞。

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世界大百科事典 第2版の解説

それから

夏目漱石長編小説。1909年(明治42)6~10月,東京・大阪の《朝日新聞》に連載。翌年春陽堂刊。主人公長井代助は,西洋と日本の関係がだめだから働かないと言って,実業家父親に寄食する高等遊民である。彼は西洋を模倣する近代日本文明に失望し,また父親が信奉する封建道徳の偽善を批判しつつ,その鋭敏な自己意識ゆえに,自分の行為の動機を失っている。父親のすすめる政略結婚をことわり,友人の妻を奪うが,それを〈自然〉の意志に動かされたのだと自覚する。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

大辞林 第三版の解説

それから

小説。夏目漱石作。1909年(明治42)発表。高等遊民代助は、人妻三千代との再会を機に、現実との対決を余儀なくされる。生活と道義をめぐって近代知識人の問題を探った作品。

それから

( 接続 )
ある物事に続いて、他の物事が起こる意を表す。そして。そのあと。 「顔を洗って、-ご飯を食べる」
ある物事に追加する意を表す。その上。 「学校がある。-銀行もある」 「 -薬も買って来てね」

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

それから
それから

夏目漱石(そうせき)の長編小説。1909年(明治42)6月27日より10月4日まで、東京・大阪の『朝日新聞』に連載。翌年1月、春陽堂刊。長井代助は実業家の父の援助で無為徒食の日々を過ごしているが、職業のために汚されない自由な時間をもつことをむしろ誇りとしていた。ある日、友人の平岡が大阪での勤めに失敗して上京してくる。平岡の妻三千代と再会した代助は、改めて彼女への愛を確認し、2人の結婚に尽力した過去の虚飾を反省する。自己の自然な欲求を貫くか、「社会の掟(おきて)」に従って断念するかの二者択一に迷った代助は、ついに三千代を奪うことを決意する。しかし、三千代は病み、代助は父から義絶され、職業を探す必要に迫られる。愛における利己と利他という漱石文学の根本主題が初めて鮮明になった作品で、代助に託して語られる文明批評も思想家としての漱石の一面を彷彿(ほうふつ)する。先行作の『三四郎』、次作の『門』とあわせて三部作とみる説もある。[三好行雄]
『『それから』(岩波文庫・旺文社文庫・角川文庫・講談社文庫・新潮文庫) ▽越智治雄著『漱石私論』(1971・角川書店)』

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