膏腴(読み)コウユ

デジタル大辞泉 「膏腴」の意味・読み・例文・類語

こう‐ゆ〔カウ‐〕【××腴】

[名・形動]地味が肥えていること。また、そういう土地や、そのさま。膏沃こうよく

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精選版 日本国語大辞典 「膏腴」の意味・読み・例文・類語

こう‐ゆ カウ‥【膏腴】

〘名〙 (形動) (「腴」は腹の下部がふとっていること)
① 土地がよく肥えていて、作物を栽培するのに適していること。また、そのさま。膏沃肥沃
※続日本紀‐養老六年(722)閏四月乙丑「開墾膏腴之地良田一百万町
輿地誌略(1826)八「斉狼(セイロン)〈略〉印度諸邦に冠し、土壌膏腴なる」 〔李斯‐諫逐客書〕
② 肥沃な土地のように、特に重要であること。また、そのさま。
職原鈔(1340)上「大炊寮、〈略〉頭一人〈略〉近代大外記中原師遠子孫相伝温職中、尤膏腴也」
③ あぶらこくてつよい味。
養生訓(1713)七「日本の料理に大にかはり、皆肥濃膏腴(コウユ)油膩(ゆじ)の具、甘美の饌(せん)なり」

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普及版 字通 「膏腴」の読み・字形・画数・意味

【膏腴】こう(かう)ゆ

肥沃の地。〔史記、李斯伝〕惠王、張儀の計を用ひ、~東のかた皋(せいかう)の險に據り、膏腴の壤をき、に六國の從(合従)を散じ、之れをして西面して秦に事(つか)へしめ、功、施して今に到る。

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