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大炊寮 オオイヅカサ

デジタル大辞泉の解説

おおい‐づかさ〔おほひ‐〕【大寮】

おおいりょう(大炊寮)

おおい‐りょう〔おほひレウ〕【大炊寮】

律令制で、宮内省に属し、諸国からの米や雑穀を収納し、また、それを諸官庁に分配することなどをつかさどった役所。おおいづかさ。おおいのつかさ。

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百科事典マイペディアの解説

大炊寮【おおいりょう】

宮内省所属の令制官司。職掌は供御(くご)稲粟を舂(つ)いて備えること,諸国舂米(しょうまい)の収納,諸司への食料支給など。職員は頭(かみ)・助(すけ)・允(じょう)・大属(だいさかん)・少属各1人ほか。
→関連項目橘御薗

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世界大百科事典 第2版の解説

おおいりょう【大炊寮】

供御稲粟の舂備,諸国舂米(しようまい)の収納,雑穀の諸司分給,諸司食料の支給をつかさどる宮内省管轄の令制官司。職員は頭(かみ)・助(すけ)・允(じよう)・大属(さかん)・少属各1人,大炊部60人,使部20人,直丁2人,駈使丁30人。718年(養老2)史生4人増員。《日本書紀》天智10年(671)是歳条の大炊省は前身の官司。収納施設は大炊寮廩院。炊爨(すいさん)施設は炊屋(かしきや)で8基の竈(かまど)・鼎(かなえ)(釜)を備えていた。

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大辞林 第三版の解説

おおいづかさ【大炊寮】

おおいりょう【大炊寮】

律令制で、宮内省に属する官司の一。諸国の米・雑穀を収納し、諸司への分配のことなどをつかさどった。平安時代以降、中原氏の世襲。おおいづかさ。おおいのつかさ。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

大炊寮
おおいりょう

令制(りょうせい)官司の一つで宮内(くない)省の被官。養老(ようろう)職員令によると、諸国の舂米(しょうまい)(舂(つ)いて精白した米)や雑穀を収納し、現物のまま、あるいは炊飯して諸司に分給することを掌(つかさど)った。職員は、頭(かみ)1人、助(すけ)1人、允(じょう)1人、大・少属(さかん)各1人、大炊部(べ)60人など。官司としての初見は671年(天智天皇10)で、720年(養老4)に史生(ししょう)4人が配属された。頭は従(じゅ)五位下相当官で、平安時代末以降は中原氏が世襲することとなった。[柳雄太郎]

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世界大百科事典内の大炊寮の言及

【大膳職】より

…職員は,大夫(長官),亮(次官),大進・少進(判官),大属・少属(主典)各1人,主醬,主菓餅(品官)各2人,膳部(かしわで)(伴部)160人,雑供戸(品部)等。朝廷における恒例・臨時の職務に携わる官人等には,俸禄とは別に主食,副食,調味料が素材または調理品の形で給食されるが,主食は大炊寮が担当し,大膳職は副食,調味料の調達,製造,調理,供給を担当した。ただし,《延喜式》の段階では,神仏寺料等,節会料等の供給のほかは親王以下采女等までの内廷関係への月料支給に職掌が狭められている。…

※「大炊寮」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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