船足・船脚(読み)ふなあし

精選版 日本国語大辞典 「船足・船脚」の意味・読み・例文・類語

ふな‐あし【船足・船脚】

〘名〙
① 船の進むこと。船の進行。また、船の進む速さ。船の速度
※俳諧・船庫集(1710)「鳴海潟眺望、舟足も休む時あり浜の桃〈芭蕉〉」
船舶水上にあるとき、船体が沈む深さ。空船のときを自足(じあし)積荷のあるときを荷足という。入足(いりあし)喫水(きっすい)
※義経記(室町中か)四「大勢は込み乗りて、船あしは入りたり、水際を五寸ばかり下げて」
和船の腰当船梁下面または台下面を基準とした喫水面までの高さ。
④ 船の左右の安定性をいう。外力で傾斜する度合をもってその強弱をはかる。
※今西氏家舶縄墨私記(1813)坤「船足の弱きといふは、船横に成事也」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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