自足(読み)ジソク

デジタル大辞泉 「自足」の意味・読み・例文・類語

じ‐そく【自足】

[名](スル)
自分の置かれた状況満足すること。「現在の生活自足する」
必要なものを自分で間に合わせること。「自給自足」「自足経済」
[類語]満足満悦充足飽満自得会心・充足感・充実感・自己満足本望満ち足りる心行く堪能たんのうする満喫する安住する・安んずる甘んずる十分十全嬉しい楽しい面白い喜ばしい喜び愉快痛快結構喜悦有頂天納得慊焉けんえん三平思わしい上機嫌ご機嫌おんの字足りる足る舞い上がる満たす気を良くする溜飲りゅういんを下げる言うことなし気に意に適ううきうきうはうはわくわくいそいそぞくぞく

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「自足」の意味・読み・例文・類語

じ‐そく【自足】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 他に求めることなく、自分で必要を満たすこと。「自給自足」 〔列子黄帝
  3. 自分で自分の状態に満足すること。
    1. [初出の実例]「公欽仰無為之道、咀嚼虚玄之味、優遊自足、託心物外」(出典家伝(760頃)下)
    2. 「青年にさへ成りたがらぬ様な、完全に自足した純潔な少年の心を僕は思ふのである」(出典:実朝(1943)〈小林秀雄〉)
    3. [その他の文献]〔陸機‐文賦〕

じ‐あし【自足】

  1. 〘 名詞 〙 和船荷物を積まない状態の空船時での吃水(きっすい)のこと。荷を積んだときの吃水を荷足(にあし)というのに対していう。船大工などが用いた語。
    1. [初出の実例]「一、荷足九尺三寸、一、自足五尺四寸八分」(出典:艦法一簣造船乗組秘訣)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「自足」の読み・字形・画数・意味

【自足】じそく

満足。

字通「自」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

世界の電気自動車市場

米テスラと低価格EVでシェアを広げる中国大手、比亜迪(BYD)が激しいトップ争いを繰り広げている。英調査会社グローバルデータによると、2023年の世界販売台数は約978万7千台。ガソリン車などを含む...

世界の電気自動車市場の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android