荒地引(読み)あれちびき

精選版 日本国語大辞典 「荒地引」の意味・読み・例文・類語

あれち‐びき【荒地引】

〘名〙 近世荒地年貢を免除すること。免租期間は被害程度によって長短があり、軽微なものは当引、または、年数引、復旧見込みのない被災地は永荒場引(えいあればびき)となった。免租の対象となるのは、出水山崩れ、土砂入り等の災害によって作付けのできなくなった田畑、または作人の貧窮(他出)、病気などのために荒廃した農地。〔地方凡例録(1794)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android