菊谷栄(読み)きくや さかえ

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「菊谷栄」の解説

菊谷栄 きくや-さかえ

1901-1937 昭和時代前期の劇作家,演出家
明治34年生まれ。昭和5年浅草新カジノフォーリーの舞台装置担当。7年エノケン(榎本健一)一座の文芸部員となり話題作を発表,歌うエノケンの魅力をひきだした。昭和12年11月10日中国で戦死。37歳。青森県出身。日大卒。本名は栄蔵。作品に「日本の与太者」「民謡六大学」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の菊谷栄の言及

【軽演劇】より

…その後〈ムーラン〉は,さらに作家として中江良夫,金貝省三,小沢不二夫ら,俳優として左卜全(1894‐1971),明日待子,小柳ナナ子,有島一郎,千石規子らの俳優を育てた。かたや〈ピエル・ブリアント〉では,菊谷栄,サトウ・ハチロー(1903‐73),和田五雄らが喜劇を書き,俳優陣に柳田貞一,武智豊子(〈ムーラン〉から移籍)らがいた。 一方,31年に日本にも登場した本格的トーキーによって,サイレント映画の弁士が失職。…

※「菊谷栄」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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