裁制(読み)さいせい

精選版 日本国語大辞典 「裁制」の意味・読み・例文・類語

さい‐せい【裁制】

〘名〙
衣服などをぐあいよく仕立てること。裁製。
随筆・東牖子(1803)四「既に裁制(サイセイ)せし物を衣物(そぶつ)と云」 〔周礼注‐冬官〕
物事をうまくさばいて、きりもりすること。
※絅斎先生仁義礼智筆記(18C初)「制と云に、禁制と云心と裁制と云心と二つ有。此制は裁制ぞ」 〔周髀算経‐巻上〕
③ おさえとどめること。
※同志社大学設立の旨意(1888)〈新島襄〉「不羈の内自から裁制あり」 〔蜀志‐姜維伝〕
文章を練り直してみがくこと。
菅家後集(903頃)見右丞相献家集「琢磨寒玉声々麗、裁制余霞句々侵」

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普及版 字通 「裁制」の読み・字形・画数・意味

【裁制】さいせい

作る。定める。また、おさえる。〔三国志、蜀、姜維伝〕維、自ら西方の風俗(なら)へるを以て、ねて其の才武を(たの)み、~(つね)に軍を興して大擧せんと欲す。費、常に裁制して從はず。

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