不羈(読み)フキ

デジタル大辞泉 「不羈」の意味・読み・例文・類語

ふ‐き【不×羈/不×羇】

[名・形動]《「羈」「羇」ともに、つなぐ意》
物事に束縛されないで行動が自由気ままであること。また、そのさま。「独立―」
「或は英人支配を受くる者あり。或は―なる者あり」〈柳河春三編・万国新話〉
才能などが並はずれていて、枠からはみ出すこと。また、そのさま。「―の才」
[類語]自由奔放自在随意任意ランダム無作為恣意存分ぞんぶん勝手気まま心任せわがまま好き自分勝手手前勝手身勝手得手勝手好き勝手気随気任せほしいまま自由自在縦横縦横無尽意のまま思いのまま思い通りフリーフリーダムリバティー

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精選版 日本国語大辞典 「不羈」の意味・読み・例文・類語

ふ‐き【不羈・不羇】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) ( 「羈」「羇」はともにつなぐ意 ) 束縛されないこと。また、才能や学識があまりにもすぐれていて、常規では律しにくいこと。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「世有不羈一老翁、生来無王公」(出典経国集(827)一一・老翁吟〈嵯峨天皇〉)
    2. 「天才の不羈(フキ)な行動だけを見て」(出典:雲のゆき来(1965)〈中村真一郎〉四)
    3. [その他の文献]〔史記‐鄭陽伝〕

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普及版 字通 「不羈」の読み・字形・画数・意味

【不羈】ふき

束縛されぬ。〔史記、鄒陽伝〕今人、諂(てんゆ)の辭に沈み、帷裳の制に牽(ひ)かれ、不羈の士をして、牛驥(ぎうき)と(さう)(かいばおけ)を同じうせしむ。

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