金フラン(読み)きんフラン(英語表記)gold franc

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「金フラン」の意味・わかりやすい解説

金フラン
きんフラン
gold franc

1803年成立のフランス貨幣法のもとで発行され,その後ラテン通貨同盟参加国で発行・流通した同一の金価値をもつ金フラン貨のこと。その後金フランは,フランスフランスイスフラン,ベルギーフランなどに分化し,フランスだけをとっても年代順に3種類に区分される。一般に金フランと呼称されるのは初期のフラン貨であるジェミナールフラン (1865~1914,金平価は 0.29032258g) をさす。したがって金フラン自体は過去のものとなっているが,国際電気通信連合 ITU (旧国際電信電話連合) ,国際決済銀行 BISなどでは,今日でも金フランを計算単位に用いている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android