靦然(読み)テンゼン

デジタル大辞泉 「靦然」の意味・読み・例文・類語

てん‐ぜん【×靦然】

[ト・タル][文][形動タリ]まのあたりに見るさま。転じて、あつかましいさま。恥じる様子の見えないさま。「靦然として恥じる色がない」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「靦然」の意味・読み・例文・類語

てん‐ぜん【靦然】

〘形動タリ〙
① まのあたりに事物を見るさま。
※西京繁昌記(1877)〈増山守正凡例「此の文明盛時に於て、靦然(テンゼン)斯の如き奇怪を掲ぐ
② あつかましいさま。恥じる顔付きもないさま。
※常山文集(1718)一八「我無双白璧只靦然荷胡公之恵」 〔国語‐越語下〕

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普及版 字通 「靦然」の読み・字形・画数・意味

【靦然】てんぜん

かたなし。愚かなさま。〔国語、越語下〕昔吾が先君、~東の陂に濱(ひん)し、龜(げんき)魚鼈(ぎょべつ)と與(とも)に處(を)る。~余(われ)、靦然として人面なりと雖も、吾(われ)はほ禽獸のごときなり。

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