盛時(読み)セイジ

精選版 日本国語大辞典 「盛時」の意味・読み・例文・類語

せい‐じ【盛時】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 人の盛りの時。若く血気盛んな時。盛年。〔曹植‐箜篌引〕
  3. 運勢の盛んな時。ものごとの勢いが強く盛んな時期。
    1. [初出の実例]「筆而伝之者、皆出北条氏盛時」(出典日本外史(1827)五)
    2. 「方今百事日新の折柄只此一事退歩するに似たり。盛時(セイジ)の為に惜まざるを得ず」(出典:新聞雑誌‐六号・明治四年(1871)七月)

さかり‐どき【盛時】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ものごとがさかんなとき。にぎやかなとき。旺盛なとき。
    1. [初出の実例]「平日と異ってまだ盛り時の宵の口かのやうに」(出典:秋立つまで(1930)〈嘉村礒多〉)
  3. 性欲のさかんなとき。また、鳥獣の類の発情期交尾期
    1. [初出の実例]「若ざかりの女奉公人、はる待えたる猫は物かは、たれおしへねど、さかり時には独手がゆく」(出典:浮世草子・好色訓蒙図彙(1686)中)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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