ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アイルランド合同」の意味・わかりやすい解説 アイルランド合同アイルランドごうどうGreat Britain Ireland Union 1801~1922年まで続いたイギリスとアイルランドの合同。 1782年以降立法上の自治を得ていたアイルランドで,フランス革命戦争下の 98年大反乱が生じた。戦争遂行のためにアイルランド安定は不可欠と考えられ,1800年合同法案が通過し,アイルランド議会は廃止され,アイルランドからもウェストミンスターの議会に代表が選出されることになった。首相ピット (小)は,アイルランド住民中多数を占めながら選挙権しかもたず被選挙権を認められていないカトリック教徒の解放をも考えていたが,国王ジョージ3世らの反対で失敗 (カトリック教徒解放法は 1829年通過) した。 19世紀中葉以降 D.オコンネルや C.パーネルらの指導下に合同撤廃,アイルランド自治を求める運動が展開され (→ホームルール ) ,19世紀末から 20世紀初頭にかけてアイルランド独立運動はイギリス政界の大問題となり,自由統一派の結成など,政界再編に重要な影響を及ぼした。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by