アカザカズラ(読み)あかざかずら

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アカザカズラ」の意味・わかりやすい解説

アカザカズラ
あかざかずら
[学] Anredera cordifolia (Ten.) Steenis
Boussingaultia baselloides Auth.

ツルムラサキ科(APG分類:ツルムラサキ科)のつる性宿根草。別名マデイラカズラ。オカワカメともいう。エクアドル原産で、日本でも庭や温室で観賞用として栽培される。茎は左巻きのつるになり、3~6メートルで赤色を帯びる。葉は肉質の卵形で、表面は光沢のある暗緑色。晩夏または秋、10~30センチメートルの穂状花序に多数の花をつける。花は初め白色で、のち黒色になり芳香がある。実は結ばず、葉腋(ようえき)に珠芽をつける。地中には塊茎をつくる。東京地方では、地下の塊茎は戸外で越冬する。繁殖は珠芽による。

[平城好明 2021年2月17日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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