ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アグサン川」の意味・わかりやすい解説 アグサン川アグサンがわAgusan River フィリピン,ミンダナオ島東部を流れる川。全長 390kmで,同島で最も長い。島の南東部に発し,西のミンダナオ中央高地と東のパシフィック山脈の間を北流して,ミンダナオ海のブトゥアン湾に注ぐ。中流からは幅 60~80kmの沖積平野を形成。 1960年代初めにダバオとブトゥアンを結ぶ道路が完成するまでは,東部内陸への唯一の通路であった。中流域の湿地は熱帯雨林におおわれ,良質のラワン材を産する。下流ではイネを中心にトウモロコシ,ココヤシ,マニラアサなどを栽培し,プランテーション農業も行われる。河口付近のブトゥアンは木材の集散地。ナシピットには近代的な製材プラントがあって合板などを産する。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by