日本大百科全書(ニッポニカ) 「アグロステンマ」の意味・わかりやすい解説
アグロステンマ
あぐろすてんま
[学] Agrostemma githago L.
ナデシコ科(APG分類:ナデシコ科)の秋播(ま)き一年草。ヨーロッパから西アジアにかけて分布し、和名をムギセンノウまたはムギナデシコという。草丈は60~90センチメートルで、細い直立茎を伸ばし、5~6月に茎頂に径2~3センチメートルのかわいらしい紅紫色5弁花を開く。葉は細く線状で対生する。もともとは麦畑の雑草で、あまり多く栽培はされないが、性質は強く、耐寒性もあり、日当りさえよければ、土質も選ばずにつくれる。9月ころ秋播きをするが、3月播きで6~7月開花も可能。花壇用、切り花用に適する。
[柳 宗民 2021年1月21日]