日本大百科全書(ニッポニカ) 「アサ科」の意味・わかりやすい解説
アサ科
あさか
[学] Cannabaceae
双子葉植物、離弁花類。つる性の多年草または直立する一年草。葉は単生または掌状複葉で托葉(たくよう)がある。雌雄異株。雄花は、5枚の花被(かひ)と、それと対をなす5本の雄しべからなる。雌花は、1本の雌しべが1枚の大きな包葉に包まれ、花被は目だたない。果実は痩果(そうか)。2属3種あり、日本にはカラハナソウが野生するほか、ホップとアサが知られる。
[山崎 敬 2019年12月13日]
かつてはカラハナソウやホップ、アサなどはクワ科に分類されていたが、APG分類では、ムクノキ、エノキ、ウラジロエノキなどとともにアサ科に分類された。そのため、草本と木本のどちらも含まれる。北半球の温帯から熱帯を中心に世界に10属約260種あり、日本には4属9種が分布する。
[編集部 2019年12月13日]