アジア作曲家連盟(読み)アジアさっきょくかれんめい(その他表記)Asian Composers' League; ACL

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アジア作曲家連盟」の意味・わかりやすい解説

アジア作曲家連盟
アジアさっきょくかれんめい
Asian Composers' League; ACL

アジア伝統音楽を現代音楽創作の基礎に据えて,その発展に寄与し,また,アジアの作曲家相互の交流と理解を図るために,1973年4月に創立された団体。日本,韓国,香港,中国,タイフィリピンマレーシアシンガポールオーストラリアニュージーランドなどの,環太平洋の国と地域の作曲家たちによって構成される。 74年には京都で第2回大会を開いて,その後,隔年に音楽祭を開催している。西欧前衛音楽ポピュラー音楽も停滞している時代にあって,非西洋音楽が注目されているが,この連盟は,西洋的な創作を行なってきたアジアの作曲家たちが,民族的な伝統と向き合う際の共通の問題をとおして,西洋とは異なるアジア独自の創作の道を模索する意味で,脱西洋の意識の具体的な現れと考えられよう。

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