アジア経済協力機構(読み)アジアけいざいきょうりょくきこう(その他表記)Organization for Asian Economic Cooperation

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アジア経済協力機構」の意味・わかりやすい解説

アジア経済協力機構
アジアけいざいきょうりょくきこう
Organization for Asian Economic Cooperation

略称 OAEC。 1961年国連アジア極東経済委員会 ECAFE (現 ESCAP) 事務局が打出したアジア諸国間の経済協力機構構想。当時世界各地で活発に進んでいた地域経済ブロックの形成に刺激され,アジア地域でも域内貿易を盛んにし,低開発国の近代化を進めるため,なんらかの機構の設立が望ましいとの見地から,ECAFE加盟 18ヵ国に対して OAECの設立を提唱した。設立草案は ECAFEの「地域経済協力に関する専門委員会」 (通称「3人委員会」) によって作成され,経済協力の目標として各国の開発計画に対する共同研究,域内関税の引下げ,農・鉱産物の長期貿易協定の締結運輸,通信施設の開発などを掲げ,各国の検討にゆだねたものであった。しかし,アジア諸国の現実の経済情勢を直視していないとする慎重論が大勢を占め,実現をみるにいたらなかった。

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