アスティ(読み)あすてぃ(英語表記)Asti

翻訳|Asti

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アスティ」の意味・わかりやすい解説

アスティ
あすてぃ
Asti

イタリア北西部、ピエモンテ州アスティ県の県都。人口7万0598(2001国勢調査速報値)。タナロ川沿いに位置する。ローマ時代に自治市として発展、5世紀には司教座が置かれた。13~15世紀には、イタリア―フランス間の交通の要地として著しい繁栄をみた。今日なお存在するゴシック式大聖堂貴族の館(やかた)に、当時の繁栄ぶりをうかがうことができる。機械食品などの工業が発達する。また、とりわけぶどう酒の生産では有名である。

[堺 憲一]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アスティ」の意味・わかりやすい解説

アスティ
Asti

イタリア北西部,ピエモンテ州アスティ県の県都。トリノ東南東約 45km,ポー川支流のタナロ川に面する。ローマ時代の植民地。 13世紀に自治都市として全盛期を迎え,その後は衰微した。ブドウ,野菜栽培地帯の中心にあり,ここのワインはアスティワインとして有名。繊維,食品缶詰工業,窯業などがある。ゴシック様式聖堂や塔などが多い。人口7万 2384 (1991推計) 。

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