20世紀西洋人名事典 の解説
アストリッド リンドグレーン
Astrid Lindgren
1907.11.14 -
スウェーデンの児童文学作家。
ビンメルビュー生まれ。
小学校教員、事務員をしながら新聞に短編を寄稿。1945年無鉄砲な少女ピッピの愉快な行状を描いた「長くつ下のピッピ」で一躍子供達の人気をさらい、その後も次々と名作を書いて、北欧で最も人気ある童話作家となる。’47年「やかまし村」シリーズでは、さわやかで素朴な田舎の小どもたちの生活を描いた。’49年孤独な少年達とその想像豊かな世界を描いた「カールソン」シリーズでニルス・ホルゲルッソン賞を受賞。又「さすらいの孤児ラスムス」(’56年)では’58年度国際アンデルセン賞を受賞。童心の作家といわれ、子供へのかぎりない愛情、奇抜な空想、ユーモアなどが作品の基調となっている。他の作品に「名探偵カッレくん」(’51年)、「ミオよあたしのミオ」(’54年)、「小さいきょうだい」(’59年)、「山賊のむすめローニャ」(’81年)等がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報