あせる(読み)あせる(その他表記)Tobias Michael Carel Asser

精選版 日本国語大辞典 「あせる」の意味・読み・例文・類語

あせ・る

  1. 〘 他動詞 ラ行四段活用 〙
  2. 鳥がくちばしや足で餌をかきまわす。あさる。
    1. [初出の実例]「求食 アセル 小鳥」(出典:元亀本運歩色葉(1571))
  3. もみ、粟などをむしろに広げて干す。
    1. [初出の実例]「あせる 籾、粟などを筵に入て掻広げて干(ほす)を阿世留(アセル)と云は雞(にはとり)求食(あさる)と云詞の転用なるへし」(出典:菊池俗言考(1854))

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「あせる」の意味・わかりやすい解説

アセル
あせる
Tobias Michael Carel Asser
(1838―1913)

オランダの政治家、法学者。アムステルダムに生まれる。父、祖父ともに著名な法律家であった。アテナイウム(現アムステルダム大学)に学び、1860年法学博士号を取得した。1862年アテナイウムの教授となり、民法商法、国際法などを教えた。国家間の法的紛争は、国際会議によって解決するのが最良の方法であると考えたアセルは、国際私法会議を開催するようオランダ政府に働きかけ、それを実現させた。彼は、理論的研究のみならず、実際の国際紛争の場でも活躍したが、もっとも大きな業績は、1888年のスエズ運河中立化問題で、イギリス、フランスなどの列強国とともに小国の代表としてオランダ、スペインをスエズ運河委員会に選出することに成功したことである。そのほか、1899年と1907年のハーグ平和会議にオランダの代表を務め、常設国際仲裁裁判所の設立に力をつくした。1911年、オーストリアフリートとともにノーベル平和賞を受賞した。

[編集部]

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