フリート(読み)ふりーと(英語表記)Alfred Hermann Fried

デジタル大辞泉 「フリート」の意味・読み・例文・類語

フリート(fleet)

艦隊船団
企業などが保有する全車両。船舶航空機についてもいう。「フリート契約」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「フリート」の意味・わかりやすい解説

フリート
ふりーと
Alfred Hermann Fried
(1864―1921)

オーストリアジャーナリスト、平和運動家。ウィーンに生まれる。15歳まで学校へ行ったが、その後は書籍販売業を経て、1887年ベルリンで出版業を始めた。ズットナーの影響を受け、1891年ズットナーがオーストリア平和協会を設立すると、翌1892年フリートはドイツ平和協会を設立した。また1891年にはズットナーを編集長にすえ、彼女の反戦小説と同名の雑誌『武器を捨てよ』Die Waffen nieder創刊した。同誌は1899年に『平和の番人Die Friedenswarte改題、フリートは死ぬまで、この雑誌の編集、発行を続けた。1911年、長年にわたって文芸的平和運動を精力的に展開してきた功績によって、ノーベル平和賞オランダアセルとともに受賞した。1914年第一次世界大戦が勃発(ぼっぱつ)したとき、彼はウィーンにいたが、政府の検閲や偏狭な世論にあい、スイスに移動、なおも活発に平和運動を展開した。戦後、そのときの体験をつづった『戦中日記』Mein Kriegstagebuchを出版している。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フリート」の意味・わかりやすい解説

フリート
Fried, Alfred Hermann

[生]1864.11.11. ウィーン
[没]1921.5.4. ウィーン
オーストリアの平和主義者。 1891年ベルリンで『武器を捨てよ!』 Die Waffen nieder!誌を創刊。 92年ドイツ平和協会創設。 1911年 T.アッセルとともにノーベル平和賞を受賞。第1次世界大戦中はスイスに移住主著『平和運動便覧』 Handbuch der Friedensbewegung (2巻,1911~13) ,『戦中日記』 Mein Kriegstagebuch (4巻,18~20) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

百科事典マイペディア 「フリート」の意味・わかりやすい解説

フリート

オーストリアの平和主義者。ベルリンで出版社を経営し,1891年ドイツ最初の反戦平和雑誌を創刊・主宰,1892年ドイツ平和協会を設立した。1911年アッセルとともにノーベル平和賞。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

367日誕生日大事典 「フリート」の解説

フリート

生年月日:1864年11月11日
オーストリアの平和主義者
1921年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android