ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アッジェル高原」の意味・わかりやすい解説 アッジェル高原アッジェルこうげんTassili N'ajjer アルジェリア南東部にある砂岩質の大高原。タッシリとも呼ばれる。標高 1500~2000mで,長い間の浸食により深い谷が刻まれている。タッシリナジェール遺跡と呼ばれる先史時代の遺跡,洞窟画で名高い。山麓のオアシス,ジャネトから入るが,壁画への接近はいまなお容易でない。壁画の存在は 19世紀末期から知られていたが,1956年に H.ロートが調査と模写を行い,全貌を世界に紹介した。この彩色された壁画は,旧石器時代から新石器時代にかけてサハラが湿潤だった頃,リビアから来た狩猟民が残したものだが,それを残した住民については定かではない。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by