アツマ場所・上アツマ場所(読み)あつまばしよ・かみあつまばしよ

日本歴史地名大系 の解説

アツマ場所・上アツマ場所
あつまばしよ・かみあつまばしよ

近世の場所名。アツマ場所・上アツマ場所はアツマ川流域に設定されたシコツ十六場所うち(松前国中記)。天保郷帳では「ユウブツ持場之内」に「アヅマ」とあり、アツマ場所は現在の厚真市街から厚真川の河口にかけての地域と思われる。ユウフツ場所に含まれる以前は、西はマコマイ、ホタナイの両場所に、東は下ムカワ場所、北は上ムカワ場所に接し、南は海(太平洋)に臨むが、地域を明確にすることは難しい(苫小牧市史)。「苫小牧市史」によると、アツマ場所は一名ツケッヘといい、ツケッヘは厚真川右岸の支流(知決辺川)にあるチケッペ(チケツヘ)という地名に由来するもので、この西側の台地にかつてチケッペコタンがあり、アツマ場所と称したのは現在の厚真市街で、その上流にトニカコタン(現在の字富里)を中心とする上アツマ場所があった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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