日本大百科全書(ニッポニカ) 「あてうま」の意味・わかりやすい解説 あてうまあてうま / 当馬 相手の動静を探り見るために、仮の人物を表面にたてること、またその人物をいう。元来は、牝馬(ひんば)が発情したかどうかの見当をつけるため、牡馬(ぼば)を近づけて見ることをいい、転じて、相手の出方を推測するための手段として、仮の人物をたてることや、自分自身の野心を隠すため、他人を身代りにたてることなどをいう。やや特殊な例としては、的屋(てきや)仲間の隠語で、恋愛の仲介者をさす。[宇田敏彦] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例