日本大百科全書(ニッポニカ) 「アニリン点」の意味・わかりやすい解説 アニリン点あにりんてんaniline point 炭化水素または炭化水素の混合物がアニリンと完全に溶け合って均一な溶液をつくるために必要な最低温度をいう。同じ系列の炭化水素では、分子量が近い(したがって沸点も近い)ほどアニリン点が接近しているが、他の系列のものはずっと離れたアニリン点をもつ。そのため、ある未知の炭化水素の属する系列を決めるのにアニリン点の測定が利用される。[戸田源治郎] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例